言語を選択してください。

ビジネスを導入したい国・地域を選んでください。

お問い合わせ
お問い合わせ

言語を選択してください。

ビジネスを導入したい国・地域を選んでください。

コラム サイバーセキュリティとは?基本と対策を初心者にも分かりやすく解説


サイバーセキュリティとは?基本と対策を初心者にも分かりやすく解説

「大手企業から個人情報が流出」「ランサムウェア攻撃で工場が停止」。現代のビジネス環境において、サイバー攻撃はもはや対岸の火事ではありません。企業の規模や業種を問わず、すべての組織にとって、事業継続を脅かす深刻な経営リスクとなっています。

このような脅威から、企業の重要な情報資産やシステムを守るための取り組みが「サイバーセキュリティ」です。しかし、言葉は知っていても、「具体的に何を指すのか」「何から手をつければ良いのか」を正確に理解している方は、まだ少ないかもしれません。

この記事では、今さら聞けないサイバーセキュリティの基本的な意味から、その重要性、そして企業と個人が取るべき具体的な対策までを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

1. サイバーセキュリティとは?

サイバーセキュリティとは、PCやサーバー、スマートフォンといったIT機器や、それらが接続されるネットワーク、そしてそこに保存されているデータ(情報資産)を、サイバー攻撃をはじめとする様々な脅威から守るための技術や取り組み全般を指します。

その目的は、脅威による情報の漏洩、改ざん、破壊などを防ぎ、システムを安定的に利用できる状態を維持することにあります。

情報セキュリティとの違い

サイバーセキュリティとよく似た言葉に「情報セキュリティ」があります。両者は密接に関連しますが、守るべき対象の範囲に違いがあります。

情報セキュリティが、紙媒体の書類や人間の記憶なども含めた、より広範な「すべての情報資産」を対象とするのに対し、サイバーセキュリティは、その中でも特にコンピュータやネットワーク上のデジタルデータといった「サイバー空間」に特化した対策を指します。

項目 サイバーセキュリティ 情報セキュリティ
守る対象 コンピュータ、ネットワーク、デジタルデータ 紙媒体、人の記憶などを含むすべての情報資産
主な脅威 サイバー攻撃、不正アクセスなど 災害、紛失、盗難、内部不正など
関係性 情報セキュリティの一部 サイバーセキュリティを包含する、より広い概念

2. なぜ今サイバーセキュリティが重要なのか?

近年、サイバーセキュリティの重要性がかつてないほど高まっています。その背景には、私たちのビジネス環境の劇的な変化があります。

ビジネスのデジタル革新(DX)の加速

企業の基幹システムがクラウドへ移行し、IoT機器が工場で稼働するなど、あらゆるビジネス活動がデジタルデータを前提とするようになりました。守るべき重要な情報資産がサイバー空間に集中しているため、一度の攻撃が事業全体に与えるダメージも甚大化しています。

働き方の多様化(テレワークの普及)

テレワークの普及により、従業員は自宅や外出先など、セキュリティレベルが必ずしも高くない環境で業務を行うようになりました。これにより、従来の「社内は安全、社外は危険」という境界型セキュリティモデルが崩壊し、新たな脅威への入口が生まれています。

サイバー攻撃の巧妙化とビジネス化

サイバー攻撃は、もはや一部のハッカーによる愉快犯的なものではありません。ランサムウェア攻撃のように、金銭を目的とした犯罪組織による「ビジネス」として確立されています。攻撃者は常に新しい技術や手法を取り入れており、その手口はますます巧妙化・高度化しています。

3. サイバーセキュリティの3要素「CIA」(機密性・完全性・可用性)

サイバーセキュリティ(および情報セキュリティ)を考える上で、基本となるのが「CIA」と呼ばれる3つの要素です。これは、守るべき情報資産がどのような状態にあるべきかを示したもので、セキュリティ対策の指針となります。

要素 英語 意味
機密性 Confidentiality 許可された者だけが、情報にアクセスできる状態を保つこと。
完全性 Integrity 情報が不正に改ざん・破壊されず、正確かつ完全な状態を保つこと。
可用性 Availability 許可された者だけが、必要な時にいつでも情報にアクセスできる状態を保つこと。

優れたセキュリティ対策とは、この「機密性」「完全性」「可用性」の3つのバランスを、事業の特性に合わせて適切に維持・管理することと言えます。

4. 代表的なサイバー攻撃の種類と手口

企業を狙うサイバー攻撃には、様々な種類が存在します。ここでは、特に代表的なものを紹介します。

マルウェア(ランサムウェア・ウイルスなど)

マルウェアとは、コンピュータウイルスやワーム、トロイの木馬、スパイウェアといった、悪意のあるソフトウェアの総称です。中でも近年猛威を振るっているのが「ランサムウェア」で、感染したコンピュータのデータを暗号化して使用不能にし、その復旧と引き換えに身代金を要求します。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、金融機関や取引先、公的機関などを装った偽のメールを送りつけ、本物そっくりの偽サイトに誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させて盗み出す攻撃です。盗まれた情報は、不正アクセスや金銭詐取に悪用されます。

不正アクセス

不正アクセスとは、システムの脆弱性を悪用したり、フィッシングなどで盗み出した認証情報を使ったりして、正規の権限なくサーバーや社内ネットワークに侵入する攻撃です。機密情報の窃取や、システムの破壊、他の攻撃への踏み台として利用されることがあります。

DoS/DDoS攻撃

DoS/DDoS攻撃とは、特定のWebサイトやサーバーに対して、大量の処理要求を送りつけることでシステムを過負荷状態にし、サービスを停止に追い込む攻撃です。ECサイトなどが標的になると、ビジネスに直接的な打撃を与えます。

サプライチェーン攻撃

サプライチェーン攻撃とは、セキュリティ対策が強固な大企業を直接狙うのではなく、その取引先であるセキュリティの脆弱な中小企業を踏み台として、最終的な標的企業へ侵入する攻撃です。自社だけでなく、取引先全体のセキュリティレベルを考える必要性が高まっています。

5. 企業が取り組むべきサイバーセキュリティ対策

では、これらの脅威から企業を守るためには、具体的にどのような対策を講じればよいのでしょうか。対策は「技術的」「組織的」「人的」の3つの側面に大別されます。

対策の側面 具体的な対策例
技術的対策
  • ファイアウォール、WAF、IDS/IPS、SASEの導入
  • 次世代アンチウイルスソフト、EDR、継続的脅威エクスポージャー管理の導入
  • アクセス制御、データの暗号化、アカウント管理
組織的対策
  • セキュリティポリシーの策定
  • インシデント対応体制(CSIRT)の構築
  • 情報資産の台帳管理
人的対策
  • 全従業員へのセキュリティ教育
  • 訓練・パスワードの定期的な変更の義務付け

技術的対策

ファイアウォールや次世代アンチウイルスソフトといった基本的なツールに加え、近年ではEDR(Endpoint Detection and Response)によるPC端末の監視強化や、ゼロトラストの考え方に基づいたアクセス制御やアカウント管理など、多層的な防御の仕組みを構築することが重要です。

組織的対策

全社的な情報セキュリティポリシー(基本方針や行動指針)を策定し、経営層のリーダーシップのもとで運用することが不可欠です。また、万が一インシデントが発生した際に、迅速に対応するための専門チーム(CSIRT)を設置し、報告フローや対応手順を定めておくことも求められます。

人的対策

セキュリティ対策で最も弱い環(weakest link)は「人」であるとよく言われます。不審なメールを開かない、安易にフリーWi-Fiに接続しない、推測されにくいパスワードを設定するといった、従業員一人ひとりの意識と行動が、組織全体のセキュリティレベルを大きく左右します。定期的な教育や、標的型攻撃メール訓練などを通じて、全従業員のセキュリティリテラシーを高めることが重要です。

6. 個人でできる基本的なセキュリティ対策

企業だけでなく、私たち個人も日々のインターネット利用において、基本的なセキュリティ対策を実践することが求められます。

  • パスワードの強化と使い回しの禁止:長く、複雑で、推測されにくいパスワードを設定し、サービスごとに異なるパスワードを使用しましょう。
  • 多要素認証(MFA)の有効化:パスワードに加えて、SMSや認証アプリによる追加の認証を設定することで、不正ログインのリスクを大幅に低減できます。
  • ソフトウェアのアップデート:OSやアプリケーションは、脆弱性を修正するセキュリティパッチが提供されたら、速やかにアップデートしましょう。
  • 不審なメールやリンクを開かない:身に覚えのないメールの添付ファイルやURLは、安易に開かない習慣をつけましょう。

7. まとめ:継続的な取り組みが企業を守る

サイバーセキュリティとは、単一の製品を導入すれば終わり、というものではありません。それは、変化し続ける脅威に対応し、自社の情報資産を継続的に守り続けるための、終わりのないプロセスです。

この記事で紹介した基本的な知識を基に、自社のセキュリティ対策の現状を見直し、弱い部分を補強していくことが、企業の持続的な成長と信頼を守る上で不可欠と言えるでしょう。まずは、自社のリスクを正しく認識することから始めてみてください。

本記事で解説したように、サイバーセキュリティの脅威は多様化しており、企業は多層的な防御策を講じる必要があります。しかし、限られた人材で全ての脅威に対応するのは困難ではないでしょうか。

KDDIは、最新のセキュリティソリューションで、お客さまのグローバルビジネスを脅威から守ります。ネットワークからクラウド、エンドポイントまでをカバーする包括的なサービスをご提供しています。詳細は下記よりご確認ください。

もっと詳しく知りたい方は必見!

グローバル拠点のセキュリティ&ガバナンス強化

グローバル拠点のセキュリティ&ガバナンス強化

KDDIのコンサルタントへのご相談・お見積りはこちらから